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色の決め方講座 | 色について | 色学 | 色考察 | 理想の色概念
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・最善の色の決め方とは?その答えを示す。
当サイトは美術館に見立てられるだけあり、内容も去ることながら、見ての通り、各ページのデザイン(ビジュアル)にも力を入れている。
デザインの中心となるものは、色。色合い。
文字はほとんど読まれない(即ち内容は見られない)ことが幾度だが、それよりかはデザインは見られる。
何せ一瞬でもページに来たら、それだけでもそれは目に入るわけだ。
理想のデザインを求めるためには、理想の色を求める必要がある。
それを求める際に、理想を定義付け、体系化する必要があった。
そして体系化した。
それが本講座の内容になる。
体系化にあたり、初めて生まれたもの…というわけでもなく、前々から心中にあったものを文字化し、まとめたものといった感じ。
ほかでは見かけない独自の内容になった。
自分自身にとっても有益な内容。
ちなみに、物理的なことに触れていますが、ここにはそのことに関する詳しい説明はありません。ご了承ください。
◇ 色のイメージ ◇
見方:
○○△ 「○○△」のイメージ 三要素共通│二要素共通│独自(そのイメージをもたらすもの)
━↑━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↑ 色 その色自体に付随するイメージ(そのイメージをもたらすもの) 明るさ
━↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○○▽ 「○○▽」のイメージ(そのイメージをもたらすもの)
- 色相 - 印
派 象
波長長 手 強 正 若 幼 女 優 緩 (安全+その付随)
━↑━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↑ 赤 強い(熱意) 怖い(血液) ??
↑ 橙 ???
↑ 黄 明るい(明るい色) ?????
緑 癒し(森林) ???
↓ 水 涼しい(水) 爽やか(空) ????
↓ 青 涼しい(水) ?
↓ 紫 渋い(暗い色) 不思議(暗く怪しい)??
━↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
波長短 地 印 負 老 熟 男 怖 渋(危険+その付随)
味 象
薄
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- 明度 - 印
派 象
振幅大 手 強 正 若 幼 女 優 緩│純 美│弱 (安全+その付随)
━↑━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↑ 明(白) 無
↓ 暗(黒) 無
━↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
振幅小 地 印 負 老 熟 男 怖 渋│濁 汚│強 (危険+その付随)
味 象
薄
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- 彩度 - 印
派 象
純度高 手 強 正 若 幼 女 優 緩│純 美 (安全+その付随)
━↑━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↑ 純
↓ 濁
━↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
純度低 地 印 負 老 熟 男 怖 渋│濁 汚 (危険+その付随)
味 象
薄
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これは正式に、正確に、はっきりと、理想の色を決める上で、欠かせない知識。
色相(波長)・明度(振幅)・彩度(純度)〈三要素〉の掛け合わせで正確な色とそれに基づいたイメージが定まる。
物理的に波長の長さ(色相)の度合いは、エネルギーの強さの度合いでもある。
短い(紫側)ほど動きが活発でエネルギーが強いため、負荷が強くなる。
即ち「危険なもの」に近い。
長い(赤側)ほど動きが貪欲でエネルギーが弱く、安全。
人はそのことを本能的に察し、イメージに結びつけているのかもしれない。
┏→若→印象強→派手
波長長=安全=幼・正・女・優・緩
波長短=危険=熟・負・男・濁・汚
┗→老→印象薄→地味
このようにどことなく、結び付くものがある。
明度(振幅)も、色相とは別の形であるがエネルギーの強さの度合いになる。
明るい(白側)ほど動きが活発でエネルギーが強いため負荷が強く、暗い(黒側)ほど動きが貪欲でエネルギーが弱く、負荷が弱い。
なら色相のように明るいほど危険視し、暗いほど安全と見るかと思いきや、こちらはその逆になる。
それはおかしなことでもない。
まず明るいと視覚情報が得られるので安全を確認できる。
明るさは生きる上での重要なエネルギーが作られる元にもなるもの。
そういったこともあり、明るい時間は本能的に人間の活動時間として定着している。
度を越すほど明るくない限り危険はなく、逆に安全。
一方、暗いと視覚情報が得られず危険。
そういったこともあり、暗い時間は本能的に人間の就寝時間として定着している。
エネルギーの大小よりも、そういったことの方が大きい。
そのために色相とは逆の感じ方でもおかしくない。
人はこういったことも本能的に察し、イメージに結びつけているのかもしれない。
┏→若→印象強→派手
明度大=安全=幼・正・女・優・緩・純・美・弱
明度小=危険=熟・負・男・濁・汚・濁・汚・強
┗→老→印象薄→地味
こちらもこのようにどことなく、結び付くものがある。
白、黒は明るさの度合いであり、波長の中に存在する色ではない。
「明・暗(明るさ)=白・黒」とも見れるので、全ての色は白黒を掛け合わせているとも見れる。
白黒は明るさであり、色ではないとも見れるために、そのイメージは無と考えられる。
彩度は色の純度。
純粋なものは生きる上、食べる上で安全。
濁っているものは生きる上、食べる上で危険。
三要素全て、安全・危険に結びつく。
即ち、どれも似通ったイメージを持つ。
┏→若→印象強→派手
彩度大=純=安全=幼・正・女・優・緩・美
彩度小=濁=危険=熟・負・男・濁・汚・汚
┗→老→印象薄→地味
彩度(純・濁)も明度(白・黒)のように全ての色に掛け合わさっているもの。
目には視覚で純濁を感じられる機能も備わっている。
人間のよく見るもの、印象に残るものの色が、波長によるイメージとは別に「その色に付随するイメージ」として必然的に誰しもの脳裏に定着してもいる。
そのため、色のイメージは波長、振幅、純濁のイメージだけで単純には決まらない。
しかしどれかを単独で取り上げて見るか、個別に分けて見ると単純に見える。
また各色相は、(明度の影響を受けずに)明るさの度合いが異なっている。
それぞれ色相自体の明るさの感じ方が違う。
その度合いには、特に規則性はない。
これは波長のイメージには直接的に結びついていないものと見る。
◇ 色の決め方 ◇
- 色が色相、明度、彩度のかけ合わせにならないことはありえない。
何せどれかが欠けていては、そもそも色には見えない。
3つのイメージのかけ合わせで1つの色になる。
即ち色を指定する場合、その3つを決める必要がある。
- 色のイメージの図↑を見たりしながら、要素ごとに色のイメージを意識したりして決めると良い。
同じイメージの要素どうしで組み合わせ、イメージを強化するのは基本テクニック。
イメージを固めた後に、創出したいイメージに当たる色を選ぶ形でも良い。
- 決める順番は適当ではなく、まず色相を決めた後、そこに明度を加味する形で決めると良い。
色らしき色は色相だけ。
明度と彩度は使用することを強制されるフィルターのような感じ。
フィルターから先に決めるというのはおかしな感じ。
即ち普通、色(色相)から決めそれをベースとする。
- 明度は正確な中間の状態をとりあえずベースとして設定しておく。
- 彩度は最大の状態が基本。
そこから下げると良いケースはあまりない。
即ちこればかりは、あまり意識する必要はないと見る。
筆者は植物の色褪せた感じを出す際くらいしか下げ時を感じたことはない。
色相(色)+明度(明るさ)の兼ね合いを考えていくのが基本。
- 主に使用する色(赤橙黄緑青紫など)を、正確に選ぶようにもする。(選び方はそのうち記載)
赤に見える色、青に見える色を適当に選ぶ…そんなふうにしていては気持ち良くない。
赤を使用したいなら正確な赤、青を使用したいなら正確な青…のように、どうせならしておきたいもの。
理想を選ぶ上でもそうすることは絶対必要。
◇ 色の組み合わせ方 ◇
マッチする定義は、「近い色、イメージの色どうし」。
即ち、基本それを意識して組み合わせを選ぶ。
近すぎると当然、色どうしの境界がわかりにくく見えにくくなったり、色の違いがわからなくなったりする。
それでは、何も良くない。
だが「そうならないぎりぎりくらいが、マッチ度最大」。
即ちそこが狙い目。
遠い色どうしにしてしまうと、何かおかしく、その組み合わせに魅力を感じられない。
以下は近い色、イメージどうしがマッチする法則を活かしたコツ。
いろいろなパターンで近いケースがある。
- 色相は波長において隣合った色どうしを選ぶ
黄の隣はオレンジ、緑。青の隣は水色、紫。
近いという意味で、隣合った色どうしはマッチする。
赤のオレンジの逆隣は紫、紫の青の逆隣は赤と見て、無限ループするものと考えて良い。
- 明度(彩度)は組み合わせる色どうしで統一する
すると「明度(彩度)が同じ」という意味で近いものどうしになるためマッチし、良い。
- 同じ色相で明度(彩度)が違うものどうしで統一する
すると「色相が同じ」という意味で近いものどうしになるためマッチし、良い。
- イメージを近いものどうし、あるいは同じイメージのもの(共通点のあるもの)どうしで統一する
色のイメージの図↑を見ての通り、色相、明度、彩度のイメージには、それぞれ被っているイメージどうしがかなりある。
それぞれを同じイメージで被らせ統一するということ。
すると「イメージが同じ」という意味で近いものどうしになるためマッチし、良い。
良いというより、もうそうするのが基本。
イメージが引き立てられる。
完全な理想のものを選び抜くことは大変。
せっかく選び抜いても、理想が変わりその労力が空になってしまうこともある。
そんなで、「理想までにはしない」という手もある。
まず理想を導きだすためには、いろいろ試しに作ってみて比較する必要がある。
そこで、試しに作った最初のものをとりあえず採用してしまう。
それがその手になる。
いずれ理想にするにしても、それはその一過程の労力になので、あまり無駄はない。
管理人は2018年初め頃から基本、レイアウト(主に色合い)を決める際、この手を採用している。
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