★ 宇宙の始まり ★



無秩序で混沌としていて曖昧で有るとも無いとも言える何かがあった。 それは無に等しい。 たまたま複数のものが上手く組合わさり、意識を持つもの(超秩序物第一形態〈C1{愛称:ゴッド・ワン}〉)ができた。 それがこの世の存在を意識した。 その時に無が無という存在になり、存在するものが生まれた。 そして無は有に等しくなった。 存在が確定された世界(謎領域)は無秩序で混沌としているが、たまたま一時的に秩序ある何かができることがある。 それに気づいた意識あるものは、美しい秩序に惹かれ、秩序あるものを好んだ。 そして「秩序あるもの」を増やすように心がけ、秩序あるものが作られる作用ができた。 そしていくつも、まとまった作品(秩序物)ができた。 様々な作品ができ、その中には生物的なもの(超秩序物第二形態)がいくつかあった。 これらは一応「意図的」に作られたものであり、どれも割合しっかりとした形状で意識もしっかりとしていた。 この意識を持つものは言わば脳。 そのうちのある種族(C1ー40〈愛称:ブレイン〉)はより美しい秩序を求め、特に意識のあるものに惹かれた。 そして意識レベル(脳の機能)を高めることに力を注いだ。 そしてまたそのC1ー40が形ある生物(そう見なす)の数々(超秩序物第三形態)を作り上げた。 それらはいずれも高い知能を持っていた。 そのうちのある種族(C1ー40ー30〈愛称:ユニバーシー〉)は「どこをどうするとどうなるか?」そういったことを思考した。 そして複数の秩序物を一体化させた複合秩序物の創作に力を注ぎ、多くの大作を作った。 その内容は多種多様。 複合秩序物の大作=物理現象の働く領域=宇宙 C1ー40ー30は様々な物理現象を考案し、様々なタイプの宇宙を作ったといえる。 こうして作られた宇宙のうちの1つが我宇宙。 C1ー40ー30はより一層知的で深みのある生物も作っており、我宇宙にはそのような生物を始めとした生物種ができる仕組みなども盛り込まれた。 我宇宙は稼働当初、「無の宇宙」であった。 無からエネルギーを生む物理現象が仕込まれており、物理現象に従ってエネルギーが生まれた。 そしてエネルギーが物質、力、時空に成り代わり、様々なものが出現していった。 物理現象により、我宇宙内では有能な知的で深みのある生物種も複数出現した。 そのうちのある種族(C1ー40ー30ー20〈愛称:クリーチャー〉)は、生物の存在を重んじ、様々な生物(超秩序物第五形態)を作り上げた。 知的生物…美しい生物…面白い生物…多種多様。 ついには自らを上回る高い能力を持つ複雑で完成度の高い生物の数々を作り上げた。 そのうちの1つが人類。 人類はC1ー40ー30ー20ー100(愛称:ホモ・サピエンス)である。 設計上、C1ー40ー30ー20よりもさらに高いレベルの生物とされる。 人類はC1ー40ー30ー20作のその他の生物とともに地球上に解放された。 ※「繰り返し創造」がされてきた。  21世紀人は考えもしていなかった形。  この真相が明らかとなるのは30世紀初頭。


★ 過去仮説 ★


★ ビッグバン説 ★

提唱者:ルメートル正しさ:★★★★☆☆
提唱年:1927年面白さ:★★★☆☆☆

20世紀後期~21世紀の定説。 大きな誤りがあるものの、正しかった点の多い説。



内容
現存する宇宙の全てがエネルギー(熱エネルギー)の状態で集約された小さな球体の空間(直径2cm前後)があった。 〈その空間がどのようにして現れたのかについての説明はなし〉 もちろんそのエネルギーはとてつもない高エネルギー。 非常に窮屈でありながら、エネルギーはそこに収まっていた。 だがあまりにしんどく、ある時(138億年前)、空間は破裂するかの如く大爆発し(ビッグバン)、猛烈な勢いで膨張を始めた。 空間が膨張(拡大)すると、それに伴い広範囲に熱が分散し、空間内の温度が下がっていった。 熱(熱エネルギー)は冷えていく過程で物質(最小単位の物質〈素粒子〉)に成り代わっていった(相転移)。 物質を形作る素粒子(物質粒子)と力を伝える素粒子(ゲージ粒子)とがあり、物質と力ができた。 前者にはさらに12、後者にはさらに4つの種類があり、物質は12、力は4つの種類ができた。 それぞれ特徴がある。(力はいずれも物質どうしを引き付けるもの) ↑までの間、1秒弱 ↓までの間、3分 そして力(重力)により、特定の物質粒子が特定数結び付き、そうして結び付いた(一体化した)もの(陽子、中性子)が無数にできていった。 その陽子と中性子も力(重力、強い力)により結び付いていった。 ↑↓この間、38万年 さらに冷えていく過程で力(重力、電磁気力)により陽子・中性子に素粒子(電子)がもう1つ結び付き、 人類に馴染みのあるその素粒子のまとまり(原子)が無数にできていった。 ただし、陽子どうしはせいぜい2つまでしか結び付かず、まだ原子の種類は2つのみ。(結び付いた陽子の数の違い=原子の種類の違い) ↑↓この間、3億年 原子どうしは力(重力)により大量にまとまっていき、原子で構成された巨大な物(恒星〈天体の一種〉)があちこちでできていく。 ここまでまとまって(結合して)ようやく物質は肉眼で見える大きさに。 (ただし、この時存在した原子はともに融点が低くその物は実は気体状であり、人間は触れてもその感覚を得られない) 大量の原子がまとまった恒星は、大量の力のまとまりでもあり、大きな力(重力)を持っていた。 その大きな力により引き付けられた原子は恒星上から離れることができなくなり、圧力がかかり凄まじい熱も発生。 (物質はまとまればまとまるほどそこの重力が強くなって重力による圧力が高まり、物質の動きに勢いがつき動きが活発化し熱も高まる〈高温・高圧化する〉) 恒星上の原子は凄まじい熱の中に隔離された状態に。 これが陽子が結び付く(核融合する)条件を満たした状態であり、(原子の中の)陽子どうしが結び付いていき、陽子が3つ以上結び付いた原子ができていった。 その原子は(隔離されているとはいえよ)僅かに恒星の外へ吹き飛んでおり、宇宙に散乱。 陽子は26個まで結び付き、26種類の原子ができた。(陽子はそれ以上に結び付くことも可能だが、そこが結び付く上での安定状態のためそれ以上は結び付かず) これにて宇宙に存在する原子の種類は26種に。 恒星には寿命があり、やがてはその寿命が尽きて崩壊(超新星爆発を起こす)。 その際に湧き出る熱や力は凄まじく、陽子を92個まで結び付けられる状態を作り出し、崩壊時その数まで結び付いて原子の種類は92種に。それが宇宙に散乱。 (ビッグバン直後の空間上にもそれだけ結び付くレベルの熱・力があったが、その力が維持されている時間があまりにも短かったため、結び付かなかった) 様々な種類の原子(物質)ができた。 (小型、中型の恒星では陽子は26個92個まで結び付くことはない。初期の恒星は大型であったためそこまで結び付いた) 陽子が結合する(結び付く)際、そこから陽子に含まれていた結合エネルギーが光エネルギーとなって放出される。 恒星内では常にこの結合が起こっているため、恒星は光り続ける。 これにてこの宇宙に常時光り輝く美しいものができた。 新たな種類の原子は融点の高い(基本形が個体の)物質が多く、それらは力(重力)によって各恒星の周りに(周りながら)集まっていく。 それがまたいくつかのまとまりとなる。 そのまとまりは肉眼で見えるまで(塵)になり、さらに大きく(岩石に)なり、さらに大きく(惑星〈天体の一種〉に)なった。(恒星に惑星ができた〈惑星系ができた〉) 恒星の大きさには及ばない。 惑星は光を発しないが、恒星の光を受けて(恒星同様)光り続ける。 (恒星ができたため、その光を受けて光を発するか否かに関わらず、基本宇宙に存在する見えるもの〈天体〉全般が光り続ける) また惑星は主に基本形が個体の物質でできているため恒星とは異なり固い地盤があり、この宇宙に地盤(人の触覚が働くもの・乗れるもの)ができた。 惑星の大きさには多少のバラつきがあり、大型のもの、小型のものが点在。 小型の天体群は大型の天体(惑星)の持つ大きな力により、大型の天体の周りを周りだす。 (惑星に衛星ができる〈衛星系ができる〉){大型の惑星の周りを周りだした小型の惑星は衛星と呼ばれるようになる} 大型の天体(惑星)群は超大型の天体(恒星)の持つさらに大きな力により、(小型の天体を引き連れたまま)超大型の天体の周りを周っている。 ↑↓この間、2億年 崩壊後の恒星の残骸が力(重力)により集まり、超々大型の天体(ジャイアントブラックホール)ができた。 超大型の天体(恒星)群はその超々大型の天体の持つさらに大きな力により、(大型の天体を引き連れたまま)超々大型の天体の周りを周りだす。 (ジャイアントブラックホールに恒星ができる〈銀河系ができる〉) こうして衛星系、惑星系、銀河系ができた。 この時にはもう光を放つ天体の数は計り知れない。その広さも計り知れない。 宇宙は光と闇がコラボする美しい空間。 統一性も高い。 天体、衛星系、惑星系などは時が経つと消滅するが、ほぼその素材がなくなることはなく、新たなそれらが再度生まれる。 消滅と誕生を繰り返し続ける(常に変化がある)。 ↑↓この間81億年 そんな中、人類に馴染みのある例の惑星系(太陽系)と例の惑星(地球)ができた。 ↑↓この間6億年 地球上では、そこに行き着いた様々な物質が偶然上手く組合わさり、再生能力や意識を持つものができた(生物が生まれた)。


★ インフレーション説 ★

提唱者:佐藤、グース正しさ:★★★★★☆
提唱年:1981年面白さ:★★★☆☆☆

※ビッグバン説と被る部分は含めずに評価


ビッグバン説↑では説明できていない点を突き詰めた説。
ビッグバン説によると、宇宙は拡大膨張を続けている。これまでも同様。
つまり時を遡っていくと小さくなって(縮小収縮して)いく。
ビッグバン以前の宇宙となるとそれは極微の粒子サイズの宇宙。
つまりその宇宙での物理法則は量子論(粒子サイズのものに対して働く物理現象の法則)に従って働く。
ビッグバン説は相対論(目視できるサイズのものに対して働く物理現象の法則)のみで説明しているため、
説明できるのは最初の球体の空間までであり、それ以前(ビッグバン以前)を説明することができなかった。
だが量子論ではさらに小さなサイズの世界(宇宙)を説明できる。
ビッグバン以前を説明できるということ。
宇宙の始まりを「粒子サイズの宇宙から」説明したのがこの説。
目視できるサイズになった後の宇宙と結び付くようにできている。
物質が最初から存在していたこと、それしか存在していないということは間違い(というか説明不足)だが、それ以外は正しい。




内容
何もない無の時空間に我々の知る素粒子よりも遥かに小さな物質が存在した。
「存在するもの」はそれだけであった。唯一無二の存在。
(その物質がどのようにして現れたのかについての説明はなし)
無にはエネルギーがあり、無に取り囲まれたその物質はそのエネルギー(無のエネルギー)を受ける。
それは凄まじい高エネルギーであり、物質は一瞬にして凄まじく大膨張(インフレーション)し、それが空間となった。
(といっても元の大きさがあまりにも小さかったため膨張後のそれの直径はまだ2cm前後)
エネルギーを受けなくなって膨張が止まる際、その膨張を止める摩擦的な力(それも無のエネルギー)が働き、
それまで働いていた膨張エネルギーは熱エネルギーに成り代わった。
よって空間内は熱に満たされた。
それがビッグバン説において最初に存在した空間である。
以下ビッグバン説と同じ。
空間は再び大膨張を起こし、我々の知る世界を構成する物質ができる。




★ 無からの創成説 ★

提唱者:ビレンキン正しさ:★★★★☆☆
提唱年:1982年面白さ:★★★☆☆☆

※インフレーション説、ビッグバン説と被る部分は含めずに評価


インフレーション説↑では説明できていない点などをさらに突き詰めた説。(別称:ビレンキン仮説)
余計な理論があったりだが、ベースは正しい。




内容
初めは時空すら存在していなかった。
完全な「無」に近く、何もなかった。だが無ではない。
そこまでの無であってもやはり、無が無であることは不可能であり、エネルギーが生まれていた。
エネルギーは高くなったり低くなったりを繰り返す。
ある程度高まると極微(粒子サイズ)の物質とその反物質に成り代わり(相転移)、両者は接触して消え、エネルギーに戻る。
この流れを繰り返していた。(無の揺らぎ)
エネルギーが物凄く高い状態になるとそこで生まれる物質は時空の存在する場所へ行く。
エネルギーはまずそういった状態になることはないが、ある時、そこに至らずに(スルーして)生まれる物質が時空の存在する場所へ行った。
(粒子サイズのものはこういったことが起こり得る〈トンネル効果〉)
それがインフレーション説における最初に存在した物質である。
(半物質はそちらへ行けず、接触しなかった)
以後インフレーション説と同じ。
その物質は無のエネルギーにより大膨張。

無からエネルギーが生まれるのも物理現象。
つまり物理現象が存在することにより、宇宙は生まれた。
ではなぜ物理現象が存在するか?
その説明はなし。
「無」からの創成説とあり、これ以上に突き詰めることはできないものかと思いきや、まだいける。




★ 宇宙無境界説 ★

提唱者:ホーキング正しさ:★★★☆☆☆
提唱年:1982年面白さ:★★★★☆☆

※インフレーション説、ビッグバン説と被る部分は含めずに評価


無からの創成説↑をバージョンアップさせたような説。
時空の存在しない場所で無のゆらぎが起こっていたというのは無理やり感がある。
これなら多少その無理やり感が薄い?
この説におけるその世界は謎空間と見れる。
無のゆらぎといった我宇宙における物理現象は謎空間では発生しないが。




内容
無からの創成説における、時空すら存在していない場所は、虚数時間の世界。
虚数時間の世界(虚世界)とは、虚数の時間(我々の知る時間の存在しない時間)の流れる場所のこと。
過去と未来を表せる軸に対し、もう1本の軸が存在する。
過去も未来もない。そこに果てはない。(ある意味時空がない)
我々にはとても理解し難い場所。
そこでも無のゆらぎがあり、エネルギーから生まれた極微の物質が、予期せず時空のある我々の知る世界(実数時間の世界)に来た。
(低確率ではあるが、極微小サイズのものはこういったことが起こり得る〈トンネル効果〉)
以下インフレーション説と同じ。

物理現象が存在すること、虚世界が存在することにより宇宙は生まれた。
それらがなぜ存在するのか?その説明はなし。
どの説もそうだが、ある程度の説明不足はしかたがない。
突き詰めて説明するのは無謀。




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