★ 夜の仮想外出 ★
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……………
隣の部屋で父親がテレビを見ている… 父『ハッハッハッ…』 大人は遅くまで起きていてもいいんだ… 今は夜11時… なかなか眠れない… ソラ『眠れない…』 母『空に願おう…』 … 時折、ホワっと意識が薄らいだりしている…
… ソラ『明るい… ん?コンビニだ…』
星より明るいスターエフ!
ソラ『… ?夢?
コマーシャル?』 夢の中でもテレビの音が耳に入っている… まだ起きている…
… ここは北の大地… ソラ『芝生の上に牛がいる… …
牛? 今見た気がしたのは何?』
… …… ここはまるで迷宮… 行ったり来たりしながら地下へと下りていく… 敵を避ける… カギを探す… ソラ『お、豆の木だ… ?ここはゲームの世界? …
いや布団の中だ……』 …
… … ソラ『ここは… 外だ… 空に浮いている… ここは、雲の上? … 夜もいいな…夜景がキレイ… … 車が通ってる… あそこは、ヨーカドーだ! マルエツだ! 学校はあそこ…』 地元の街が一望… 何か、浮上していっている… 街が小さくなっていく… ソラ『わ… 月まで行けそうだ… 高い…』 … もうすぐそこ… 手が届きそうだ… … 本当に届いた! ソラは月にしがみついた。 そのまま這い上がり、月へと乗り移った。 雲に乗り、浮上していった挙げ句、月まで来てしまった… ソラ『月に来これた!乗れた。 … いい眺め… … … 空高くから街を見下ろしてる… まるで神様?になった気分だ… … 隣街の駅が見える… … あの人、こんな時間に何やってるんだろう? … 駐車場に車が入っていく… … 公園は真っ暗だ… … 電灯が切れかかってるところがある… … 遠くの方で赤い光がテカテカしてる… … ここは居心地がいい… … … まだ窓明かりの灯ってる家もあるな… よく見ると窓の向こう側に人の影が見える… … …… あの人は本を読んでる… あの人は絵を描いている… まだ仕事をしてる人もいるんだ… … ・ ・ ・ ・ ・ 電気が消えた ・ ・ あの家の人はもう寝るんだ ・ ・』 ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ソラは微睡み、眠ってしまった ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
?目が覚めた。 ソラ『…夢か。 寝れたんだ。』 本当に外へ出て月から街を眺めたような気がした。 気分転換できた…そんな感覚。 ソラ『…起きるにはまだ早い。 また眠る。 … 今度はどんな夢を見るのかな??』 …
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もうすぐ朝だ… 薄明るい空の下、ホウキに跨り、空を降下していく… 右へ左へ飛び回る… ソラ『わ… ビルにぶつからないかな… もうすぐ地上だ……』
筆者の実体験や記憶を元にしている。 支離滅裂だがそこが夢らしくてリアル。 雰囲気を大事にすること、現実感を出すこと… それを意識した異質な作品。
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