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| ◆ スーパードンキーコング2 ◆
実際に行ってみたくなるような景色のステージばかりで、 ワクワクさせられる!
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ステージ風景 | : | ★★★★★
BGM | : | ★★★★★
ボリューム | : | ★★★★☆
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ステージ風景数 | : | 16
曲数 | : | 38
ステージ数 | : | 39(47)
リメイク数 | : | 2
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前作の悪かった点が一気に改善された感じ。
前作はジャングルがテーマで自然の中を行くような印象だったが、今作は船がテーマでクレムリン軍団が海賊風。
そのためドンキーコングっぽい雰囲気があまりなく、独自の世界観が形成されている。
前作の最後の舞台だった船のステージから始まるところも良い。(おそらく同一の船と思われる)
ドンキーコングというと、一般的にはジャングルとか大自然のイメージでしょうが、
今作ではそのイメージとはまったく違ったステージばかりになっている。
遊園地、空中、ハチの巣、お化け屋敷…などなど。
でもそれが悪くない。
何せ画面がキレイで実際に行きたくなってしまうほどにリアルなのだから。
ジャングルとかの風景限定にしてしまってはもったいない。
おかげで今作ではあらゆる風景のステージが見れる。
その上、今作のステージは現実観のない場所が多い。前作は実際にありそうな場所ばかりだった。
「現実観がない」ということはつまり「リアリティがない」ということ。
それで多少リアリティがなくなっている。
1よりかは2はリアリティない。
だからよくない…と思いきや、そうでもない!
グラフィックの細かさ、美しさによってさほどリアルでないはずのものもリアルに感じてしまうんです。
それは未知なるリアリティ…。それもリアリティ…ある意味リアリティあると言える。
誰もが「行ってみたい」と思うようなメルヘンチックな景色のステージがグラフィックの細かさ、美しさにより、リアルに見え、
ほんとにそんなとこがあるように感じ、本当にワクワクした気分にさせられる…。
素晴らしいです。
こういうリアルに感じてしまうファンタスティックなステージもないんじゃもったいない…。ありすぎもだめですが…
個人的には「この程度のリアリティのなさがちょうどいい」と思う。
つまり多少はリアリティがない方がいい。
ちょっとリアリティのない(現実観のない)メルヘンチックな領域を
「スーパードンキーコング」で開拓した「スーパードンキーコング2」は素晴らしい。
ワクワクさせられる本当に好きなスーパードンキーコングの作品。
3のようなゲームっぽくてやっつけでゲームとして都合いいようにしてたり適当なそういう感じのリアリティのなさではないですから…。
特徴的なメルヘンチックなステージにナイスマッチしたBGMがまた素晴らしい。
ほんと1のころは思いつかなかったような新たなリアルなものがたくさん登場して夢みたいな作品。考えた人、尊敬する…。
やれることが多く、全ての幅が広がってもいる。
ダークな海賊っぽい世界観もいい…。ドンキーコングもさらわれていないから、ほんっと「ジャングルなドンキー」って感じがしない。
スーパードンキーコングの魅力をわかりやすく引き出せてる。
これだけはやってほしいSDKの作品。
でも、多少完全にリアリティを無視してゲームの面白さを優先したところも見られる。
やりすぎでそういった気に食わないところもある…。
一定時間敵に当たっても平気な無敵バレルとか…w赤くなって怒るクランチャとか…wお化けで体がなく服だけの敵のクロークとか…w
噛み付く時にでっかくなるスナップジョーとか…w足が8本あって靴を8つ履いてるクモのスクイッターとか…w
しっぽが9本あるネコ、ナインテールとか…w消えたり出たりするお化けロープとか…w
いくらなんでも、リアルなスーパードンキーコングの世界にそんなの変でしょう…w
…そんなのは…やめてほしかった。それが2のマイナス点。
これはいい。これはだめ。と1と比較して判定づけてしまう。
まあそれはいくつかそういうのがある…というだけの話。
それなりにリアリティを追求することを忘れてはいない。
努力して逆に「よりリアル」にしてあるところとかもある。
壁を壊してボーナスステージの入り口を見つけた時、発見!みたいな音鳴らすんじゃなくて、
ほんとに壁を壊す自然なリアルな効果音だけになってるとことか…
キャラとか物が海とか沼とかマグマの中に落ちるとリアルな落ちた音がするとことか…
昼間から夕暮れへと日が落ちていくステージは、数秒で夕暮れへと変化してしまうのではなく、ちゃんと太陽が見えて、
ちょっとずつ日が落ちていき、いつのまに空がオレンジになって自然と夕暮れになるようになってるとことか…
各ステージでのミスのメロディやゴールのメロディが
わざわざ個々のステージの風景にナイスマッチしたBGMに相応したイメージのアレンジになってるとことか…
ほんと手間かけてリアルにしてる!
こういったところを見ても、やはり何だかんだで「それなりにリアリティを追求することを忘れてはいない」と。
グラフィックや案もそうですが、場の雰囲気をイメージしたBGMとかただならない凄さだし。
さすがスーパードンキーコング!って感じ。
あと前作は左から右に行くステージがほとんどだったが、今作から下から上へ行くステージも多くなった。
それに伴い、スコークスやスクイッターのような上下移動が容易なアニマルフレンドも増え、ステージの面白みが増した。
それと今作から敵やアイテムの大きさが大きくなっているのはなぜなのでしょうか…。
そんなでステージの風景やBGMはシリーズ中最も優れていて(個人的にだが)、前作と比べるとやれることが多く、
ボリュームもあり、1の時のコンセプトも残っており、これがシリーズ最高傑作である。
一般的にも2がSDKシリーズの最高傑作と言われている。
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